生誕100年 写真家・濱谷浩—もし写真にことばがあるとしたら

世田谷区 世田谷美術館 TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2015年9月19日(土)~11月15日(日)

東京に生まれ育ち、1930年代の銀座や浅草など都会の情景や風俗を撮っていた濱谷浩(1915〜1999)は、1939年に雑誌の取材で初めて冬の新潟県の高田を訪れた。以後、民俗学へ傾倒し、翌年から10年間にわたり新潟県の桑取谷の山村における民俗行事を撮影し、自身初となる写真集『雪国』を出版。1945年8月15日には、疎開先の高田にいて《終戦の日の太陽、高田、新潟》を撮影した。1930年代の写真家としての出発点から1960年代の安保闘争までの国内で撮影された主要なモノクローム写真200点を関連資料とともに紹介。「人間」と「日本人」のあり方を問い続けた写真家の足跡を辿る。